塗料の臭いが気になる方は水性塗料がおすすめ!油性塗料との違いは?
2022.8.15
目次
「外壁塗装をしたいけれど、塗料の臭いが気になって中々工事に踏み切れない」
こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
近くの家で塗装工事をしていて、その前を通り過ぎた時にツンとした臭いがした、という経験をされた方もいらっしゃるかと思います。実際に塗装工事をするとなると、塗料のツンとした臭いが毎日するのか、と思うと辟易してしまいますよね。
しかし、ご安心ください。現在の住宅に使用されている塗料は、油性塗料と水性塗料があり、水で希釈する水性塗料は、そのツンとした臭いが軽減されています。シンナーの臭いが苦手で具合を悪くしてしまう方や小さなお子さんがいるご家庭など、塗料の刺激臭を避けたい方もいらっしゃるかと思います。
塗料の臭いを避けたいという方は、水性塗料がおすすめです。
今回は油性塗料や水性塗料の違いやメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
【外壁塗装をしたいけれど塗料の臭いが気になっている】
外壁塗装したいけれど塗料の臭いが気になっている、という方もいらっしゃるかと思います。溶剤系の塗料はシンナーで希釈しますから、塗装をするときつい臭いがします。
ずっとその臭いを嗅いでいると気分を害する方もいらっしゃいますので、できれば塗料のきつい臭いを避けたいと考えている方もいるかと思います。外壁塗装は建物を守るために定期的に行う必要があります。しかし、塗料の臭いが気になって外壁塗装をするのを躊躇してしまうかもしれません。
そこで、塗料の臭いが抑えられている水性塗料はいかがでしょうか?
水性塗料は溶剤系とは違って水で希釈するため、シンナーの刺激臭はしません。塗料の独特な臭いはどうしてもありますが、水性塗料は体への影響が少ない塗料ですから、塗料のきつい臭いが気になっている方に適しているかと思います。それでは、水性塗料と油性塗料(溶剤塗料)の違いについて次にご説明していきたいと思います。
【塗料の構成は?水性塗料と油性塗料の違い】
外壁塗装や屋根塗装に使う塗料は、樹脂が原料となっており、そのままだと固すぎるため、シンナーや水で希釈して液体にしてから使います。
水分が揮発して硬化すると塗膜を形成し、その塗膜が建物を劣化から保護してくれます。塗料に配合されているのは以下の4つの成分が基本です。
「樹脂+顔料+添加物+希釈剤」
樹脂はウレタンやシリコン、フッ素などいろいろな種類があり、それぞれ耐久性が違います。樹脂のグレードが高くなるほど、耐久性に優れ、コストも高くなります。現在はシリコン塗料が主流となっています。
塗料の構成についてわかったところで、次は水性塗料と油性塗料の違いを見ていきましょう。
【水性塗料と油性塗料の違い】
塗料は「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。この2種類の塗料の大きな違いは、希釈剤の違いになります。水性塗料は「水」で希釈し、油性塗料は「シンナーなどの溶剤」で希釈します。
特徴やメリット・デメリットについては後述しますが、希釈剤が違うことで、発する臭いは全然違い、塗料の臭いを気にする方は、断然に水性塗料をおすすめします。水で塗料を希釈しますから、シンナーの刺激臭はありません。
水性塗料は1液型と呼ばれており、水で希釈するだけで使えますので、扱いやすい塗料です。
油性塗料の場合は、シンナーで希釈する他に主剤と硬化剤を混ぜる手間があるため、水性塗料よりも扱いにくく、プロ向けの塗料となっています。混ぜ合わせて使うため、油性塗料は2液型と呼ばれてもいます。
油性塗料にも「溶剤」と「弱溶剤」の2種類があります。今回は詳細について割愛させていただきますが、「溶剤」はラッカーシンナーやウレタンシンナーなどの溶解力の強い溶剤で希釈し、耐久性は高いですが、弱溶剤よりも臭いがきつくなっています。
溶剤タイプは、環境に適しているとは言えないため、そのデメリットを軽減させたのが弱溶剤タイプです。弱溶剤タイプは、塗料用シンナーで希釈し、溶剤タイプよりも臭いが少なく、環境に優しくなっています。ただし、溶剤で希釈していますから、きつい臭いはあり、臭いが充満する室内には向いていません。
【水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット】
それでは水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットを表にまとめましたのでご覧ください。
メリット | デメリット | |
水性塗料 |
・臭いが少ない ・VOCの排出が少なく環境にやさしい ・引火する危険が低い ・1液型なので扱いやすい |
・乾燥しにくい ・金属の塗装は向かない |
油性塗料 |
・耐久性が高い ・乾燥が早い ・密着性が高い |
・臭いがきつい ・VOCを排出するため環境に悪い ・引火性が高い |
油性塗料といっても環境に配慮した弱溶剤タイプがあります。水性塗料と比べたら臭いはありますが、環境に配慮され、臭気が軽減されています。
水性塗料だと金属への密着性が悪いため、素材によっては弱溶剤タイプを使わなければならない場面もあるでしょう。当社は塗料の管理も徹底的に行なっておりますので、取り扱いに関しましてはご安心ください。
【水性塗料と油性塗料、どちらがいい?】
耐久性や密着性に優れていると一般的に言われているのが油性塗料です。しかし、これまでの技術向上により、水性塗料の性能も引けを取りません。昔は油性塗料の方が耐久性が良かったのですが、現在ではどちらを選んでもご満足のいく仕上がりをご提供できるかとおもいます。
それでは水性塗料と、油性塗料、どちらを選べばいいかといいますと、ポイントは臭気を気にするか、ということです。
シンナーの臭いが気になる方や、小さいお子さんがいらっしゃるお家の場合は、出来るだけ臭いの影響がないように水性塗料をおすすめします。住宅に使う塗料もだんだん油性塗料から水性塗料に移行してきています。
ただし、塗装する素材によっては、水性塗料で対応できないケースもあります。どうしても油性塗料を使う必要があり、それでも臭いは避けていたいという方は、お手間をかけてしまいますが、作業中は外出していただくなどのご対応が必要になります。
また、耐久性を重視したい方は、水性塗料の性能が上がってきたとはいえ、まだ油性塗料の方が優れています。色の濃淡や艶の出方なども油性塗料の方が優れていますので、耐久性や美観性を求めるのなら油性塗料がおすすめです。
塗料の選び方についてはこちらの「外壁塗装の塗料選びのポイントを解説します!」をご覧ください。
水性塗料か油性塗料、どの塗料がご要望に応えているかは、お客様ひとりひとり違うかと思います。また、適した塗料を選ぶには、実際に建物を診断する必要がありますので、これから外壁塗装をお考えの方は、まず当社の無料診断の実施をおすすめします。
無料診断の詳しいことについてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。
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